2016/04/28

なぜ、折り鶴しか折ったことがなかった私が折り紙創作をするようになったのか?


あみぐるみの金太郎と折り紙金太郎
どちらもカミキィ作




私、子供の頃は折り鶴しか折ったことがなかったんです。


今日は私が折り紙に出会って
オリジナル作品を創るようになったいきさつを
お話しようと思います。




もともと手芸好きで、
あみぐるみなどのニット小物を
雑貨店で委託販売していました。

1998年ころだったでしょうか。


今では珍しくない「ハンドメイド品の販売」ですが、
私が活動を始めた当時はまだ黎明期。
手作り品を扱うお店も珍しかったものです。


運良く地元の雑貨店とのつながりができ、
そこからハンドメイド仲間もできて
しばらく委託販売とイベント出店、
と楽しく活動していました。


やがてハンドメイドが大ブームに。

個性的な作品を作る作家さんも増えてきました。

作ることが楽しくて続けていた制作活動ですが、
これといって個性のない自分の作品に
私は徐々に自信が持てなくなっていました。


子育てで、それまでのように
製作に時間を注ぐことも難しくなり

売るために作品を量産する、
という作業にも限界を感じていました。


委託品の製作に集中したくて、
一日だけ託児所を利用したこともあります。

(託児代の方がよほど高くつきましたね)


それまでは

楽しみ8割
利益目的2割

くらいのスタンスで活動していました。


それがいつの間にか「作ること」に
全く楽しさを感じられないようになっていました。



委託で得るわずかな売り上げでは
家計の足しとして厳しいことと体調不良もあって、
10年ほど続けた委託販売、
イベント参加など活動のいっさいを辞めました。


そのうちパート仕事を始め、
ますます手作りから遠ざかるように。




目標もなく何かに熱中することもなく
なんとなくすごす毎日。

あんなに楽しくて夢中になっていた編み物なのに
針を持つ気にもならない。



パート仕事と家事育児だけで
このまま歳だけとっていくのだろうか。

漠然としたあきらめ感を感じるようになっていました。



そんな私が折り紙をするようになったきっかけが、


折り紙おじさん 


との出会いです。


週に一度、私は近所の公園で
ママ友と子供たちの遊び場を開催していました。

そこにボランティアとして
折り紙を教えるのが好きなおじさんが来るようになったのです。


子供たちに教えてくれるのは大変ありがたいのですが、
折り紙おじさんの教える作品がいつも同じで(笑


子供たちが喜ぶような他の作品はないかと
おせっかいな私は、
インターネットサイトやYouTubeでネタ探し。


これが現代折り紙との出会いでした。


それまで折り鶴やくす玉くらいしか知らなかった私。


折り紙のイメージといったら、

子供のあそび
高齢者の脳トレ

といったちょっと垢抜けない感じでした。


でもネットで色んな折り紙に出会ったのです。

美しい作品、かわいい作品
お花や動物、幾何学模様など多種多様な現代作品があることを知り

折り紙に対するイメージが180°変わりました。


特別な道具も要らず、折り紙さえあれば
様々な形が作れることが楽しくて、
久しぶりに「作ること」が楽しいと思えたのです。


しばらくは既存の折り紙作品をあれこれ折って
楽しんでいたのですが、

ある日、オリジナル作品ができました。



知り合いの方が考案したキャラクターの牛です。

初のオリジナル作品、実はキャラ折りでした。


つの二つ、耳二つ、の4つのカドをどう出すか
うーんと頭をひねりながらあれこれ折って

もとの絵に近い形ができた時の嬉しさといったら!


パズルの最後のピースがピタっとはまった時や
ナンプレの数字が合っていた時の感じにも似た達成感。


作りたい形になるように考えながら折る、
という楽しみも知るようになり

ますます折り紙にハマっていったのでした。










私が小学6年生くらいの時、
器用なクラスメイトが作ったくす玉をよく覚えています。

両面折り紙を使ってカラフルできれい!

あんなの作ってみたい。

でも本も持っていないし、作り方がわからない。

結局「きれいだな」と思うだけでした。



「子供の時、折り紙の本を持ってて、動物とかよく作ってたよ」

という友達がいます。



私も子供のころに折り紙の良書を一冊持っていたら。

もっと早く折り紙の世界を知っていたらなあ!





40歳すぎてからのスタートでしたが

折り紙に出会えて大きな楽しみの種を
見つけることができました。


私のオリジナル作品や、
作家さんの作品、
折り紙の本などの情報を発信することで、

誰かの楽しみを見つけるお手伝いができたら。

ハンドメイドジャンルのひとつとして
「折り紙ってかわいい」
とたくさんの人に思ってもらいたい。


こんなことを考えながら創作したり動画を作ったりしています。




3 件のコメント:

  1. いい話だ!

    kamikeyさんが折り紙にハマったきっかけはさておき、折り紙って趣味として悪くないって思うんですよね。
    趣味に貴賤はないと考えています。
    どんな趣味であれ、周りに迷惑をかけず、本人が楽しいと思うのであればそれでいい、と思っています。
    でも、現実には始めたり、続けたりするのが大変な趣味というのはたくさんありますよね。
    その点折り紙は紙さえあればとりあえずそれでよく、実作すればそれなりに充足感が得られ、パズル的な要素もあり、いいこと尽くめだと思うのです。
    にもかかわらずも実生活の中で折り紙が趣味、という人に会ったことはこれまで一度もありません。
    は~、どうしてでしょうね?

    kamikeyさんの話がいい話だった分、余計に愚痴りたくなっちゃいました。
    ゴメンさない。

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    1. せぷさん

      (私にしては)長い記事をお読みくださり、ありがとうございます!

      私も、趣味として折り紙をやってます、っていう人には
      その「折り紙おじさん」にしか会ったことがないです。


      久しぶりに連絡をとった友人に
      「最近折り紙にハマってて」
      という話題をふると、
      「折り紙、なんか素朴でいいね、あなたに合ってる 笑」
      って反応。

      折り紙に対する一般的なイメージってやはり
      子供のあそび、知育活動、脳トレ、みたいなところなのでしょうか。。



      塗るだけ、という手軽さがウケているのか
      最近「大人の塗り絵」が流行っていますよね。
      細かくてきれいな女性向けのものやスターウォーズのイラストなど、
      様々な大人向けの塗り絵本を見かけます。

      折り紙だって、そういう「何か手軽な趣味」を求めている大人の
      ニーズに合っていると思います。

      折り紙、コンビニでも買えますし。
      色鉛筆よりコストもかからないですよね。

      折り紙は、もっとブームに、一般的に、スタンダードな大人の趣味になりえる
      可能性があると思います!

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  2. こんにちは。今は2021年ハロウィンの季節です。私としてはネット上でなにげなく巡り会った カミキィの折り方が折りやすく、できあがりの雰囲気もとても素敵で、知って良かったです!

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